多太未可母 安夜麻知之家牟 安吉佐良婆 可敝里麻左牟等 多良知祢能 波々尓麻乎之弖 等伎毛須疑 都奇母倍奴礼婆 今日可許牟 明日可蒙許武登 伊敝妣等波 麻知故布良牟尓 等保能久尓 伊麻太毛都可受 也麻等乎毛 登保久左可里弖 伊波我祢乃 安良伎之麻祢尓 夜杼理須流君.[原文:万葉仮名]
(すめろきの とほのみかどと からくにに わたるわがせは いへびとの いはひまたねか ただみかも あやまちしけむ あきさらば かへりまさむと たらちねの ははにまをして ときもすぎ つきもへぬれば けふかこむ あすかもこむと いへびとは まちこふらむに とほのくに いまだもつかず やまとをも とほくさかりて いはがねの あらきしまねに やどりするきみ.)
(すめろきの とほのみかどと からくにに わたるわがせは いへびとの いはひまたねか ただみかも あやまちしけむ あきさらば かへりまさむと たらちねの ははにまをして ときもすぎ つきもへぬれば けふかこむ あすかもこむと いへびとは まちこふらむに とほのくに いまだもつかず やまとをも とほくさかりて いはがねの あらきしまねに やどりするきみ.)
原本文推定 :
米置之 遠朝庭 殻國尓 渡吾背 家人乃 齋待加 正身鴨 過將爲 秋去者 歸座跡 垂乳根 母白而 時毛過 月經者 今日來 明日來 家人者 待戀尓 遠乃國 未不衝 倭乎毛 遠離而 石根之 荒嶋根 宿爲君.
(さろき をさば からく わたせ へとの いまか たみか すはむ あきば きまと たるちね はまし ともす つへば けふれ あすれ へとは こいまじ とほく みふつ やまと おりて しねの あしね ねせきむ.)
(Saroki wosaba karaku watase hetono imaka tamika suhamu akiba kimato talchine hamasi tomosu tuheba kehure asure hetowa koymaji tohoku mifutsu yamato worite sineno asine nesekim.)
cf.1 すめろきの(米置之) : すめ(米) + r(ㄹ) + おき(置)の
cf.2 朝庭[美可度] : みこと(?)
cf.3 可良國(からくに) : 殻國