万葉集には、後に続く言葉の性格を特定する先行修飾語がたくさんある.(特定先行語).
例えば
青丹吉は、主に「ならのみやこ」という言葉が後に続くが、この場合、'なら'は地名の'奈良'がなく、’みやこ'も都や宮城ではなく、宮子[Körperteile]である.
このように'青丹吉'は後に続く'ならのみやこ’が地名がないことを確実に特定するものである.
cf.1 青丹吉(あをによし; ふによ) : 青丹(紅) 좋고!
a. 青から丹へ変はる吉(よし;うれ)
b.うれしりのよさ
c. 男女相悦之事
同様に安見知之(やすみしし > あみしり?)は, '和期大王', '吾大王'などを特定する.
不是 royal family, 是 Körperteile[たみ;大王; 大海]
飛鳥(とぶとり)は '飛鳥 明日香能里乎'のように'明日香'などを特定する.
不是 地名の明日香, 是 枕詞の’飛鳥(あす ; 앗)が有るところ(処)’(明日香)
*cf.2 明日香 : あす(앗)のところ(処)
万葉集 4516 首の本文中の'飛鳥'(とぶとり ; 訓解)は
’あす’を (#78, #167, #194, #196, #319, #971, #3791 ; #3381),
'明日香'は大部分 ’あすのところ’を意味する枕詞です.
* 訓解 : 訓を覚えやすく解い書くこと